地域密着通所介護45%赤字はガチか?

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先輩経営者からこの記事のリンクが届いた。

この記事によれば、

小規模の「地域密着型」は全体の45.5%が赤字。赤字の事業所の利用率は61.5%で、黒字の事業所(70.8%)より9.3ポイント低かった。年間の営業日数も10日ほど違う。赤字の事業所は287.3日、黒字の事業所は297.2日となっている。

上記HPより引用

冷静に分析してみよう。

そもそも稼働率61%とはどんな状態??

地域密着デイサービスは大きく分けて10人以下と11人以上に分かれる。

この2つで看護師の配置の必須か否かが決まる。

人件費の中でも看護師の割合が大きいのはいわずもがな。

最低人員配置を考えると、

管理者1名(兼務可)

相談員1名(兼務可)

介護士1名(常勤1名)

機能訓練指導員(常勤1名)

ここまでが10人規模の最低人員配置だ。管理者と相談員を兼務すると、3人で動かすことが出来る。

とはいえ、体調不良などでスタッフに欠員が出ると、すぐに配置基準から外れることを考えると、+1人が現実的だろう。

そう考えると4人は必要となる。

そこに個別機能訓練加算のⅡを算定するとなると、もう一人必要。

現実的に一番多いのは5人体制かなと思う。

この状況で、稼働率60%ということは、10人定員の場合6人。ほぼマンツーマンという形になる。

想像してみてほしい。

そう、ガラガラだ。

Frantichek / Pixabay

もし11人以上となると、そこに看護師の配置が必要である。

15人定員での60%稼働であるならば、利用者は9人。スタッフ6人ならば十分すぎる程スタッフが多い。

必要経費のほとんどは人件費

簡単な計算をしてみる。

一利用者さんの利用料が1万円と仮定する。(介護度やその他もろもろはおいておいて・・・

1日10人定員と仮定すると、日の売り上げが10万円。

20日の稼働で200万である。

5人の給料がならして月に25万円であるならば60%以上が人件費にあたる。

月の家賃や車、諸経費を考えると稼働率60%では・・・

なかなか厳しいことはわかっていただけるかもしれない。

となると、表題の赤字率もおそらくガチなのである。

ぱっ見てなんだか少ないな?と感じる事業所は危ない。

上記を考えると、敷地を含めて賑わってるなと感じる程度で初めてスタートラインかなと思う。

そこに至るまでにどのくらいの年月を要するのか。

そこまで考えると、少し考えるのをやめたくなる話ではある。笑

あなたの地域にそんなデイサービスはありますか??

金児

Larisa-K / Pixabay

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