第4回手つなぎ会~事例検討会~「私の事例検討にかける思い」
こんにちは、代表の金児です。
先日弊社のリハビリンクデイサービスにて
第4回手つなぎ会~事例検討会~が行われました。
この手つなぎ会を始めたのが約4年前、その頃から大切にしてきたのがこの他事業所との事例検討会です。

Contents
事例検討会を行うにあたって
よくいろんなところで行われる事例検討会。
なぜ行うのか?注意点は?簡単にですがまとめていきます。
事例検討会は誰のためのもの??
私が理学療法士になりたての頃、事例検討会で発表するのが本当に”いや”でした。
先輩たちに日々の現場での悩みを打ち明けて、利用者様に還元するために行うはずの事例検討会ですが、知らぬ間に検査測定の不備をつつく揚げ足取りに会になっていることがよくありました。
ただわからないことを教えてほしい。新たな視点からの意見がほしい。
そんな純粋な思いが事例検討の本来の動機のはずです。
目的は利用者様、患者様によりよいサービスを届ける事。そのためにみんなで力を尽くすことが出来れば、よりよいサービスの提供につながると思うのです。
その思いからこの手つなぎ会のルールにもあります通り、ただの批判や否定的な意見はしないことになっています。
意見をするなら、少しでも利用者様が良い方向へ向くための建設的な意見をしてほしいなと思うのです。

他の事業所の人の意見は宝
私が訪問看護ステーションに勤めていた時、自社のスタッフからご指導いただく機会はとても少なかったです。
訪問というお仕事の都合上なかなかスタッフ間でじっくり情報交換する時間を作ることが出来なかったのです。
そんな時さまざまなことを教えてくださったのは、他事業所のスタッフの方々でした。
「あの人はめっちゃきれい好きやから家はいる時は〇○しーやー」
「初めに〇○の話題から入るとそのあとやりやすいよ!」
より生活に密着する方だからこそしっている様々な情報を教えてくださり、その時のやり取りは今の私の仕事にすごく生きています。
同じ事業所ではないからこそ忌憚なき意見をする、聞くことが出来ることも多いにあると思うのです。
個人情報の保護を徹底する
近隣の事業所、仲間内での事例検討会では共通の人がいることも多く、個人情報が筒抜けになりやすいです。
これは我々医療・介護職にとって非所に怖い事です。
極力ではなく、確実に保護できるように日頃から意識をする必要があります。
実際に事例検討会を行ってみて・・・
次の項では事例検討会を行ってみて改めて思った事を書いていこうと思います。

事例検討はいい答えを出すことが答えではない
さて、今回の検討会について書いていきます。
今回は二人のケアマネージャ様に事前に聞き取りを行った上で検討会を行いました。
どちらのケースも非常に難しく、どう対応するのがいいか、非常に悩むケースであり答えを出すのも難しかったです。
事例検討会としてはもちろん支援の方向性を検討する必要がありますし、アクションプランを作ることが目的なわけですが、
うまくいったこと、いかなかったことを共有するだけでも参加者した人にとっては意味のあることだと思うのです。
「こんな風に考えるだ。」
「こういう時はこういう切り口で考えると違う方法が思いつくよね。」
こんな気付きを得られるのが、他事業所との事例検討会のいいところだと思います。
事例検討会から生まれる次の課題
ただ検討するだけで終わってしまうとその後の現場に生きていきません。
その時の課題に対してどう取り組んでいくかがとても大切になってきます。
今回であれば、
・在宅高齢者に対する食支援、訪問栄養指導の導入について
・在宅分野関わるSTの活動について
この2点にとても活発な議論がなされました。
わからなかったことについて、次回以降の手つなぎ会で取り上げようと思っています。
こうやって課題が整理され、明確にすることが出来ます。
事例検討会をやりっぱなしにしないことはとても大切です。

終わりに
今回は先日の事例検討会について振り返るとともに、事例検討会に対する考え方についてもまとめました。
ご興味を持ってくださった方、是非次回以降参加してくださるとうれしく思います。
金児