続・リハ職の多い訪問看護にメス!に対して
おはようございます、金児です。
祝日の朝、職場からブログを書いています^^
私は就職してこのかた祝日やから仕事が休みという環境に身を置いたことがないので、祝日休みの気持ちはわからないのですが、人が休みたい時に誰かしらの人は働いているのよね。
前回のブログはすごいたくさんの方に見ていただきました。
やはり私の周りには訪問看護ステーションに関わる方が多いのかなー?なんて思っています。
この件に関してたくさんの方が意見をしていますが、株式会社geneの張本先生のnoteはとっても分かりやすくて、さすが張本先生だなーという内容でした。いつもありがとうございます。
気になる方は是非チェックしてみてください^^(引用は避けます)
今回はこの前の通知とその後の経過から、私なりの意見を書いてみたいと思います。
リハ職の訪問看護、厚労省の抑制案に賛否両論

通知の後、こんな記事が出ましたね。
たくさんの審議委員の方々の中で日本慢性医療協会・武久会長のコメントを抜粋
日本慢性期医療協会・武久洋三会長
「訪問看護ステーションのリハは利用者の依頼に基づいて行われる。訪問看護の中でリハが大きなウェイトを占めることにクレームが出る理由が分からない。どうしていけないのか。利用者が効率よくサービスを受けることが可能になるという観点からすれば、むしろ『訪問リハ』という項目を作ってもいいのではないか」
ここまで言ってくださる方もいるんだなと、少し衝撃を受けました。
私は理学療法士ですが、この意見には心から同意ですね。
平成24年に復興特区指定をうけて訪問リハビリステーションが創設されたこと、その後、期間をおいて訪問リハビリステーションが事実上なくなったという過去があります。
セラピストも看護師と同じ医療職。
訪問看護ステーションと同様にセラピスト単独で開設できないのか。
医者の指示をうけて動くのは同じなのに、なぜセラピストはダメなのか。
もちろん様々な理由があることや歴史的な背景は理解しますが、これだけニーズがあるのであれば、別枠で認めてくれてもいいんじゃないの?と私も思うわけです。(あくまで理想論)
訪問看護ステーションの基準にそもそもセラピストが訪問しても良いことを明記していて、セラピストの数が増えてきたからやっぱりダメー!というのは結構厳しいなと思うわけです。(看護師が訪問看護ステーションを開設するために、凄まじい努力が合ったということはもちろん理解しています。)
ちなみに私は会社経営をしていますが、何度訪問看護ステーションの立ち上げを思案してはくじけたかw(そもそも訪問看護から地域医療の魅力を感じて広げたくて会社を始めた経緯😭)
その大きな要因は看護師さんの人員配置やったりするわけで、セラピストに訪問リハステーションを立ち上げさせてくれよってなもんです。
リハビリは医療機関からの訪問リハビリがあるじゃない?という意見ももちろん分かりますが、事実それでは受け皿として足りないわけで、それは訪問看護の歴史の中でもすでに実証済みです。(リハビリ難民と言われる方が溢れた過去も・・・)
互いを専門家として尊重し合った建設的な意見交換ができないものなのかなと思います。
いろんな意味でセラピストはまだまだなんだろうなー。
あまりにも目立ちすぎた代償
セラピストを大量雇用し、看護師さんは配置基準の最低数でセラピストにしこたま訪問件数を回ってもらって採算を立てる方法は確かに美しくない。
あくまで訪問看護ステーションである。
これは以前からかなり意識をして考えていたこと。なぜ訪問看護なのかを忘れてはいけない。(大阪府八尾市で訪問看護を経営される某経営者さんは面接で「なんで訪問リハでなく訪問看護なのですか?」と聞くと言ってましたね^^)
私も結構な年数訪問看護、訪問リハに関わってきましたが、一部で訪問セラピストが派手なBMWに乗ってきて、顰蹙を勝ったという話も聞こえてきました。(そこは会社の経費で軽自動車を買っていけよw)
今回の通知にもあるとおり、セラピストが6割を超える事業所は全体のたった4.7%しかなく、8割を超える事業所は全国で40事業所しかないと言われています。
その事業所が目立ちすぎた結果、今の事態を引き起こしたとも言えるのかなと思います。
これは前回のブログにも書きましたが、配置割合に関しては結構前から言われてきたことなので(この議論自体はおよそ10年前からある)、多くの事業所は平成30年の改定前後からすでに方針転換を図っているはずです。
ルールが決まってしまえば、従わねばならないのですから。
BMWのバイクにしといたらそこまででもなかったかもねw
地方を同じ尺度で測るのは・・・
前回のブログを書いたら和歌山在住の私の同級生が、
「地方はそもそも訪問リハ、訪問看護のどちらも数がなくて訪問看護のリハが担っている役割が大きくてあまりにも厳しい」
と、コメントしてくれました。
これを聞いて、その観点から深く考えてなかったなと少し反省。
特に同級生のエリアは山間部で、訪問サービス自体を提供できる事業所がほとんどない状態とのこと。
今回の問題はほとんどが大都市での問題であり、そもそも資源の少ない地方を同じ尺度で測るのは違うかもしれませんね・・・
地方の社会資源が失われて、利用者さんに迷惑がかかる自体は避けなければなりません。
最後に〜大切なもの〜
つらつらと述べてきましたが、一番大切なのはユーザーである利用者さんの意向が守られることなのは間違いありません。
元々ルールの中できちんとした手筈を踏んでサービスを受けられる契約をしたのに、結果的にサービスを受けられないという事態を避けなければいけません。
そこだけは十分に検討の上(十分な経過措置がある、既存サービスを受けられる、代替サービスが拡充されるなど)での慎重な判断になれば良いなと思います。
セラピストの所属の協会を巻き込んで、社会問題にも発展しそうなこの話題。
次回の社会保障審議会も目が離せません。