訪問セラピストがなぜ通所介護を立ち上げたか。
おはようございます、代表の金児です。
今日はtwitterから自分の思いを再確認できることがあったので書いてみようと思います。
まさしく。エリアによってはまだまだいけるでしょう。
ただ起業するとなれば人生をかける。
ずっと自分が命をかける仕事。
それら全て含めた事業計画が必要。
保険事業は特に血税をいただきますからね。
全納税者が納得出来るもの。
自信を持って説明出来るもの。 https://t.co/O9tXVGV6Mi— カネコダイチ(人を変え街を変える) (@daichi_familink) 2019年5月5日
昨日、友人の杉浦氏のtweetをみてデイサービスを立ち上げることを決めた時のことを思い出した。
私はPT2年目から訪問看護・訪問リハでずっと働いてきた。
在宅しか知らない在宅馬鹿だと思っている。PT5年目の頃から訪問看護ステーションで起業して、自分の思う訪問事業を推進したいとずっと思っていた。でも通所介護を起業した。なぜか書こうと思う。
Contents
社会が求めるものと自分との乖離
起業したいと考え始めた時期、大阪ではリハに特化した訪問看護に対する風向きが非常に強くなった。
ケアマネージャーの事業所連絡会で、訪問看護のセラピストのみの訪問に関する制限の通達が出たほどだった。(資料はもうないです笑)
また、以前訪問看護72から15に変更した際、一度看護の訪問回数とリハの訪問回数に対する制限がなされた。(利用者がサービスを受けられずにすぐに撤廃されたが・・・)
これらを鑑みるにリハを推進する訪問看護の風向きは明らかに逆風である。
以前、他地域の訪看の社長さんから問い合わせをいただいたが、大阪は明らかに他地域とは違います。
また、私自身も訪問看護のあり方というものに対し、疑問を強く持っていた。当時、訪問リハの現場を学ぶべき別事業所で訪問リハに従事していたが、ぶっちゃけ、以前の訪問看護と大きく変わらない事業展開だった、
この経験を経て、従来のモデルのリハ職が起業する訪看ではだめだなと肌をもって感じた。
あきらかにリハのみの介入で問題ないところには、訪問リハ介入すべきだと思った。個人で選んでもらう時期ではない。

保険事業には責任が強く生じる
以前、訪問看護に勤めている際、利用者さんの生活の中での課題が”年賀状を出すこと”であった時があった。
その時、私はリハメニューとして年賀状の宛名書きを選択し、共に宛名を書いた。
そのことを上司に報告した時、
「そのプログラムを全納税者に訪問看護に従事する理学療法士として介入する上で、正しい介入と説明できるかい?出来るならいいけど。」
といわれてハッとした。
正直そこまで深く考えておらず、目に見える課題に対してプログラムを考えただけだった。(今当時の利用者さんと出会ったとしても思考のプロセスに違いはあれど同じように宛名書きを一緒にすると思うが。)
その時に初めて保険事業をさせていただくことの責任を肌をもって知った。自費事業とは違う責任があるのだ。
そんなことを含めて自分が訪問看護を経営すると考えた時、様々なパターンを思い描き、利用者を想定し、すべてを考えると心から十分な自信を持てなかった。
持てないなら持てた時にやろう。それが私の結論。
まず自分がやるべきことを考える
私には心から信用している相棒がいる。
そんな彼と話し、まず自分が最大限自信をもつことが出来て、社会に求められている事をしようと決めた。
そこで出てきたのは訪問で培った経験を最大限活かすことのできる”予防事業”である”通所介護”を展開する事だった。
自分にしかできない通所介護を作りあげたいと思った。
現在予防事業の範疇では医師の指示をなくとも理学療法の名称の利用が許されている。
この決められたルールの中でなら、自分が自信をもってサービスを提供できると確信できた。
また、自身で運営してきた"手つなぎ会"という他職種連携勉強会がある。
まず自分がやるべきは、自信と誇りが持てて、社会貢献ができる"場所"を作ること。
ここまで決まれば後は覚悟を決めてやるだけだった。

個人で仕事をするのと会社で仲間と仕事をするのは全く違う
自身個人事業主として仕事をしていた時期と、今とでは仕事に対する思いは全く違う。
個人事業主の時は、もしうまくいかなくてもまたもとの仕事に戻ればいいや。と本当に思っていたし、どんなことでもやり直せると思っていた。
でも今は違う。
共に夢を追う仲間や家族の将来も背負っている。
彼らが自信をもって何に取り組んでいるのか、どんな未来を創造するのか常に頭にある。
なので、数年先ではなく何十年先も続かせる思いで仕事に取り組んでいる。
だからこそ、大変。だけど楽しい。
いろんな角度で社会貢献できる
現在、通所介護の他に老人施設の顧問や訪問看護ステーションのアドバイザー事業をさせていただいている。
自分が自信をもって提案できる事業だ。
稼げる、儲かる
もちろん大事な視点だけど、それだけでは私は続けられない。
自分の思う"適材適所"を実践していきたいと思う。
おわりに
ここまで来るまでに、本当に多くの出会いが自分を作っている。
人との出会いは最大限大切にする。
これはいつまでも忘れずに精進していきたいと思う。