通所事業者向け訪問サービスの持つ価値(研修案内あり)
こんにちは、代表のかねこです。
最近は弊社リハビリンクデイサービスのHPにブログを書いており、なかなかこちらが更新できていません。
というのも、今回のコロナウイルス関連の臨時法案が随時通知されるのですが、これがなかなかわかりにくい。
そんな声を受けて解説記事を書くと、たくさんの人がみてくださり反応してくれるので定期的に書いておりました。
かなり細かくまとめているので、関係者の皆様で悩みのある方はぜひご覧いただければと思います。
新型コロナ感染拡大に伴い通知されたコロナ臨時通知ですが、当面は効力が継続する旨が示唆されました。

弊社は緊急事態宣言の通知と同時に訪問サービスの提供に踏み切りました。緊急事態宣言が解除されて一ヶ月以上が経過する現時点でも、まだ数名のご利用者様に訪問サービスを提供しています。この現実を踏まえてもなかなか「○月まで」と断定するのは難しいでしょう。
加えて現在の東京の感染者数の増加傾向や訪問介護サービスの事業所の足りなさを見るに、今後訪問サービスへの適応はできるに越したことがないと思います。
弊社が緊急事態宣言が出てすぐに訪問サービス提供の判断が出来たのは、私が訪問リハビリテーション、訪問看護の経験者であったことから訪問における注意点や、利用者対応における自信があったことに他なりません。
過去の経験を踏まえて2月から職員に方向性を説明し、何度も時間をかけて研修を行った上での訪問サービス提供でした。
この訪問サービス提供を行ってみて見えてきたこと、注意点や抑えるべきポイントについて広くシェアしたいと思っています。
また6月に発表された臨時包括支援交付金においては、このコロナ臨時で必要な代替サービス導入にかかる研修費用や旅費が必要経費として申請ができることが示唆されています。
この辺りを踏まえて最後に研修の案内を載せております。
ぜひ検討してみていただければと思います。
本日はなぜ訪問サービスの準備をするべきかという話をします。
Contents
訪問サービスに切り替えると直近の売り上げは低下する
弊社が訪問サービスに切り替えた4月の第1週は利用者様の利用控えが進み、枠占有率97%、出席率で10-15%低下する見込みでした。(志村けんさんの訃報が届いた1週目のヒアリング時点で欠席連絡が多数あり)
訪問サービスに切り替えを通知したところ、欠席連絡のあった利用者様(3%)が利用継続を希望された。
訪問サービスは通所の利用単価に対し、およそ30%売り上げが低下する。(今回提示されたコロナ臨時第2-4報を参照)さらに普段と異なるサービス形態になり、移動時間も増大するため、通所職員にとってはなかなか酷だと思われます。
ちなみにもし通所を継続した場合でも利用率が10%ダウンであれば、全利用者を訪問サービスに切り替えて稼働率が高くなった場合よりも売り上げは高い数字を出すことになります。(弊社がこの状態であり、稼働率はサービス変更前の予測値よりも5%以上改善したが最終的な売り上げは約20%ダウン)
それでも実際に訪問サービスを提供してみて、訪問サービスを使って利用を継続することには大きな価値があると考えております。。
訪問サービスの提供は通所の価値を高める
弊社の訪問サービスを受けられた利用者の通所再開時の利用再開率は100%でした。
訪問サービス中も、
「早くみんなに会いたい」
「○○さんは元気にしてるの?」
「一人でする運動は退屈やね」
こんな声が聞かれていました。
通所という場所は利用者様にとって大切な居場所なのだと改めて実感することができました。なので、通所再開時に全利用者様が再開を希望された時は非常に嬉しく思いました。
訪問サービスじゃないと不安だとおっしゃっていた利用者様も通所の再開と同時に利用を再開してくださった点を見ると訪問サービスを行ったことで、弊社の対策に安心していただけたことを含めて通所の価値が高まったと言えるのかなと思います。実際に4.5月の縮小営業から再開後の6月の稼働率は過去最高に迫る稼働率でした。
サービスが途切れた人を呼び戻すのは難しい
弊社の利用者様でも新型コロナ感染拡大が始まった3月頃から利用を控えていた方はいらっしゃり、訪問サービスも利用されなかった方も数名います。
その方々は現在までに利用終了もしくは、引き続き利用控えを継続しています。(電話でのコンタクトは継続している方を含む)
こうなってしまった利用者様を説得し、再度利用再開を促すのは非常に難しく、結果的に引きこもりがちになったことで運動不足やコミュニケーション不足は深刻となり、フレイルが加速してしまう。
実際に通所を休止した事業所は、通所再開時の稼働率は非常に低く、そのまま退会した方も結構な数いらっしゃったようです。
これらを踏まえサービスが途切れることは、通所経営において非常にリスクが高いと考えます。

mintchipdesigns / Pixabay
最後に
今回は訪問サービスの提供を行った上での感想を包み隠さず記載しました。
売り上げとしては一時的に低下したものの、結果でいうとその後の稼働率は向上し、利用者様のモチベーションの向上に寄与したという観点から訪問サービスの提供は間違っていなかったと考えています。
この結果を踏まえて伝えたいのは、長期的な目を持ち、初めから出来ないと諦めずに訪問サービス提供の準備をしておくべきであるということです。
訪問サービスという選択肢を持っていれば、天秤にかけた上で実施しないという選択もできるし、地域の実情を含めて提供の有無の判断もできます。
この選択肢を持つことは、有事において非常に頼りになると考えます。
実際通所が休止になったエリアにおいて、ご飯、入浴、運動、といった日々のルーティーンを埋めるサービスの選択にケアマネジャーはてんてこ舞いだったと聞きました。
こんな時に通所が訪問サービスという選択肢を持つことは、ケアマネジャーにとっても心強いはずです。
まだ準備をしていない事業所は、感染拡大が少し落ち着いている今のうちにぜひ準備をしていただければと思います。
この文章の上部に載せた弊社リハビリンクデイサービスのブログにも訪問サービスを提供するにあたっての心構えや、必要な研修などを記載しているのでぜひご覧いただきたく思います。
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今回この文章を読んでくださった方で、訪問サービスの提供を本気で考えている事業所様、研修に興味のある方はぜひご連絡ください。
コロナ特例の解説はもちろんのこと、関連機関に対する告知方法や注意点、職員に対する必要な研修(接遇・マナー・コミュニケーション)の提案やサービス内容の戦略立案など、御社の実情を踏まえて個別でプランニングからさせていただきます。
こんな状況なので、オンラインでの研修も含めて個別に提案させていただければ幸いです。
現時点では多数の参加者を募ったセミナーなどの予定はありません。ご依頼のあった事業所様に限定し、本気で対策を共に考えたいと思います。
費用等に関しても下記のメールアドレスへ気軽にお問い合わせください。
連絡先:info@familink.thick.jp
それではどうぞよろしくお願いします^^
この文章を書いたのは・・・
先日取材をしていただいた私の自分ストーリーが記事になりました。
私の生い立ちから会社にかける思いなど赤裸々に語っています。