”「保険・医療・福祉」の今とこれから”発表内容ほぼ全出し!
こんにちは、カネコです。
土曜日はSTの甘利先生に呼んでいただき、名古屋まで出張に行っていました。
みなさんのおかげで最後まで最高の1日を送ることができました。
人の話を聞くことは勉強になるし、自分で話すことはさらに勉強になります。
聞いてくださった皆さんありがとうございました。
主催の甘利先生、同日ともに登壇された山本先生、姜先生、ありがとうございました。
姜先生、山本先生とパネルディスカッションの時の様子
発表時の写真、襟出てるな笑
主催の甘利さん、大阪から来てくれたPTの神内さんと
盛り上がった二次会すんごい楽しかった!
本日は当日の発表資料を抜粋し、話の内容を解説したいと思います。
「当日、ちょっと興味あったけど名古屋まではいけないな。」
「都合がつかなくて出向くのが難しい。」
このような声もいただきましたので、当日資料を使いながら思い切って出していきますw
Contents
❶はじめに
当日はこのテーマでお話ししました。
私が伝えたいことを要約すると、
「デイサービスは介護サービス、役割を意識しようぜ!」こんな感じです。
❷デイサービスとは?なぜ今デイサービスなのか?
デイサービスに詳しくない方にデイサービスにお話をさせていただくと、多くの人が
「昔ながらの高齢者の集まる場所でしょ」
「遊びになんかいきたくない」
「お風呂はいってご飯食べるところ」
こんな風に話をされます。
しかし現実は大きく変わっており、サービスは多様化しています。
弊社のような運動に特化したデイサービスもあれば、手芸や陶芸などの趣味活動、農作業など活動に特化したデイサービス、フランス料理が出るデイサービス、ヒノキ風呂に入ることができるデイサービス、などもあります。
以前は
”家族が選び、預かっていただく”
サービスという側面もありましたが
現在は
”利用者自身が選び、利用する”
サービスへと変化しています。
私はそんな変化する世の中でも理学療法士の力を使うことで、みんなが自分らしく過ごし豊かに生活ができるために支援できる場所を作りたかった。そんな思いでデイサービスを開設しました。
❸私が作るデイサービスの強みと勝算
現在、デイサービスの中でもよく聞く機能訓練特化型デイサービス。
このように名称は実は何も決まりはなくて、言ったもん勝ちのようになっています。
実際、機能訓練特化型デイサービスといってはいるものの、そこに理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった、リハビリテーション専門職が配置されている事業所はまだまだ多くありません。(2015年のデータではおよそ全体の5%程度とも言われる。)
それらを踏まえて、絶対に他と違うポジションを取ろうと思い上記のようなコンセプトを立てました。
実際に在宅での訪問リハを経験したセラピストが作るデイサービスは見たことがなかったからです。
❹リハ職在籍だけでないその先へ
前述のコンセプトをさらに詳細に表したものがこちら。
特に床からの起立に関しては、訪問リハビリテーションに従事していた際に苦労した部分でしたので、徹底的にプッシュしました。これが獲得できていることと、できていないことは床での在宅生活を送る上で大きな差があります。
❺実際の声とオープンに向けたコンセプトの確立
実際にopenに向けて営業を開始すると
PTが在籍という言葉に営業力があまりないことに気づきます。
デイサービスの多い、大阪市という地域においてリハ職を配置していることは珍しくなくなってきていたのです。
その中でも訪問リハの経験のあるリハ職を配置しているという言葉は、ケアマネジャーの心にグッと刺さる印象を受けました。
私が受けていた、床からの立ち上がり動作の必要性に関しては同じように感じていたケアマネージャーも多かったようで、非常に共感を得ることができました。
その反面、マッサージ対する希望や、リハビリテーション=マッサージといったイメージも根強く、そこに関してはあまり良い反応はありませんでした。
しかし、リハ職が関わるメリットをしっかりと伝えていくことで地域にしっかりとしたポジションを作ることができると思い、マッサージをしないというブランディングで進めることにきめました。
❻開設と利用者増加とそれに伴うミスマッチ
開設から右肩上がりに登録者数が増加するも、利用者の幅は広く、当初予定していた要支援〜要介護1.2レベルの方以外からも多く依頼をいただき、少し無理をして依頼を受けていました。
すると、登録者は増えるものの、稼働率が向上しないという現実に直面します。
利用者の介護度に開きができたことにより、ミスマッチが生じ、満足度が下がっていたことに気づきます。
ここで思いきって方向修正することを決断します。
❼ペルソナの設定と思い切った絞り込み
想定する対象者をグッと絞り込むことにしました。
具体的には介助者がついての歩行での移動が困難な方に関しては、近隣のデイケア・訪問看護に対して情報提供を行い、利用者をお願いをすることに変更しました。
❽他事業との積極的な連携と適材適所
利用者様への理解、デイサービスを訪れたケアマネジャーの理解を進めるために、
ケアマネジャーに口頭で伝えるのはもちろん、施設内に近隣でコミュニケーションをとっているデイケアや訪問看護のパンフレットと手書きのPOPを作って、連携をとっていることを伝えました。
サービスによる立ち位置・役割を明確にし適材適所を目指しました。
❾近隣セラピスト・医療機関との連携が活性化、施設の稼働率の飛躍的な向上
連携を進める中で、近隣医療機関のセラピストと研修会・交流会を主催。
結果的に利用者さんの安心につながったようで、稼働率は大幅に上昇。
現在は月の稼働率は90%を超え、現在は空き待ちのデイサービスになることが出来ました。
➓終わりに 「人を変え街を変える」
初めに志した街づくりを形にし、次は利用者さんの社会参加・自己実現の支援に対するサービスの形を模索中です。今後もよろしくお願いいたします。
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結構なボリュームになってしまいましたが、以上になります。
いかがでしたでしょうか??
もちろん当日に話して、ここに書ききれない内容もあります。
また、記事を書いていてこれもいったらよかったなということもあります。
それも含めて実際にきて聞いていただく熱量であり、その場でしか聞けないことも醍醐味だと思います。
ご興味を持たれた方、ぜひお話を聞きに来ていただけると嬉しく思います。
当日参加していただいた皆様、改めまして誠にありがとうございました。
金児 大地